「青春は友情の葛藤です。純粋性を友情に於て実証しようと努め、互いに痛み、遂には半狂乱の純粋ごっこに落ちいる亊もあります。」 新潟高校での講演会で 当時の近作の「走れメロス」を 大声で読み上げた後に 語っている。
朝日は新鮮で偉い、夕日は生臭い という表現はヒヤヒヤするが、案外嫌な気持ちがしない本性をついている言い回しだ。私も他人と言葉をかわす時こんな人間になりたいもんだ、、、。
太宰の明るい人柄を感じさせる作品。どちらかと言えば、暗く、陰鬱な印象の太宰だが、本当は面白く、きさくな人だったのでしょう。「君は、今まで何にも失敗してやしないじゃないか」の語りは秀逸。