「みみずく通信」の感想
みみずく通信
みみずくつうしん
初出:「知性」1941(昭和16)年1月

太宰治

分量:約15
書き出し:無事、大任を果しました。どんな大任だか、君は、ご存じないでしょう。「これから、旅に出ます。」とだけ葉書にかいて教え、どこへ何しに行くのやら君には申し上げていなかった。てれくさかったのです。また、君がそれを知ったら、れいの如く心配して何やらかやら忠告、教訓をはじめるのではないかと思い、それを恐れて、わざと目的は申し上げずに旅に出ました。先日、私の甘い短篇小説が、ラジオで放送された時にも、私は誰にも知...
更新日: 2020/11/04
19双之川喜41さんの感想

 「青春は友情の葛藤です。純粋性を友情に於て実証しようと努め、互いに痛み、遂には半狂乱の純粋ごっこに落ちいる亊もあります。」 新潟高校での講演会で 当時の近作の「走れメロス」を 大声で読み上げた後に 語っている。

更新日: 2017/05/06
77bae0f32e0fさんの感想

朝日は新鮮で偉い、夕日は生臭い という表現はヒヤヒヤするが、案外嫌な気持ちがしない本性をついている言い回しだ。私も他人と言葉をかわす時こんな人間になりたいもんだ、、、。

更新日: 2016/08/22
6ba08142922fさんの感想

太宰の明るい人柄を感じさせる作品。どちらかと言えば、暗く、陰鬱な印象の太宰だが、本当は面白く、きさくな人だったのでしょう。「君は、今まで何にも失敗してやしないじゃないか」の語りは秀逸。