「なぜ、それはそうであったか」の感想
なぜ、それはそうであったか
なぜ、それはそうであったか

歴史・伝記について

れきし・でんきについて初出:「伝記」1948(昭和23)年11月号

宮本百合子

分量:約13
書き出し:私たちの日常生活でのものの考えかたの中には、随分現実よりおくれた型が、型としてはまりこんだまま残されていると思う。たとえば歴史というものの理解についても。——一般に歴史ときくと、まず昔のこと、と思う。歴史的といえば、昔より今までの間に起ったことで、社会的に人間的に一つの峰をなすような過去の事件という風に思う。歴史はいつもすぎたこととして感じとられ、今日という今の刻々が歴史そのものであり、しかも今の...
更新日: 2016/08/27
芦屋のまーちゃんさんの感想

ギリシャ神話について 空を飛んだイカロスや火を盗んだプロメシウスは最後、ジュピターから罰を与えられた なぜ、それはそうであったか 自由市民感情と矛盾している その理由は奴隷制にあるという 身のほどを忘れるな 賢人達の叡知も自由の矛盾を客観視できなかった 今日でも完全な自由などない 空を飛ぶにも航空法に抵触する 火を盗めば窃盗罪だ ギリシャ神話と奴隷制を結びつける必要はない 法がどうであるかだ 法律で奴隷を容認しているのは政治の責任だ ギリシャ神話に責任はない