「蛙」の感想
かえる

林芙美子

分量:約8
書き出し:暗い晩で風が吹いていました。より江《え》はふと机から頭をもちあげて硝子戸《ガラスど》へ顔をくっつけてみました。暗くて、ざわざわ木がゆれているきりで、何だか淋《さび》しい晩でした。ときどき西の空で白いような稲光《いなびか》りがしています。こんなに暗い晩は、きっとお月様が御病気なのだろうと、より江は兄さんのいる店の間《ま》へ行ってみました。兄さんは帳場の机で宿題の絵を描《か》いていました。「まだ、おッ...
更新日: 2021/11/14
2de2f4c9b2c2さんの感想

簡単で短編で私にはピッタリでした。

更新日: 2018/01/19
芦屋のまーちゃんさんの感想

タイトルが何故「蛙」なんだろうか? 大人(親)が不在時の子どもたちだけの店番は不安だろうに 泣きべそかく心境なのはその通り 一方、蛙は? 場違いでの登場で一瞬心が紛れた滑稽さがある 母が「帰る」のを待っていたところで とんだカエル違いだ!

更新日: 2015/10/12
a5ac6a3c331fさんの感想

働きに出た母を待っている 兄妹の二人。雨の夜の心細さが よくわかります。 親子の温かい繋がりにも しみじみしました。