「イボタの虫」の感想
イボタの虫
イボタのむし
中戸川吉二
分量:約31分
書き出し:
無理に呼び起された不快から、反抗的に、一寸《ちよつと》の間《ま》目を見開いて睨《にら》むやうに兄の顔を見あげたが、直《す》ぐ又ぐたりとして、ヅキンヅキンと痛む顳※《こめかみ》を枕へあてた。私は、腹が立つてならなかつたのだ。目は閉ぢはしてゐても。枕許《まくらもと》に立つてゐて自分を監視してゐるであらう兄の口から、安逸を貪《むさぼ》ることを許さないと云ふ風な、烈《はげ》しい言葉が、今にも迸《ほとばし》...
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更新日: 2022/04/04
19双之川喜41さんの感想
効くこともあろうかという 妙な薬を 危篤の姉のために 探して歩く。 心細い気持ちが 過不足なく表されており 読後は 充実感にみたされると 想った。
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