太宰治と聞いてイメージする作品とは真逆の、儚くて美しい夢のような作品。 人生のふとした瞬間に読み返したくなります。
口頭叙述。その分句読点が多いけれど、朗読したときの音の流れが心地好い。 おやつ感覚でサクッと読める作品。
題は 花の名前です。 夢と現のあいだの 往ったり来たりを 浮き彫りにしてくれる。 なかなか理解されないことも わかっている。 で 読み手を どうしてくれますか。少し面白いと感じた。
ロマンティックで儚い。この花はどんな色の花だろうか。イメージは青い色。空色の花。
夢と現の境が分からなくなって混乱した 美しい夢を見たいな
夢と現実の行き来、のところにフォスフォレッスセンスというお花(?)を登場させるところが素敵
とても私好みの作品だったので調べてみたらわずか20分で口述で完成させるとはとても驚きました。それとともに改めて太宰治の才能を再確認いたしました。 彼は本当にすごい。
短時間の口頭文とは思えない出来映え。オチまでわかっているのに、どうしてか結末が気になって仕方ない。花の名前と女の素性、隠し方と伝え方がうまい。
その場で、即興の口述をして作った作品だと聞いて太宰治のことが、好きになりました。 (なんと、その間約20分だったといわれています。) 流石ですよね、尊敬します。 (私も、フォスフォレッスセンス作戦を使いたい!)
なんて素敵なんだろう。
最後の一文がかっこいい。