「若い世代の実際性」の感想
若い世代の実際性
わかいせだいのじっさいせい
初出:「日本学芸新聞」1940(昭和15)年5月25日号

宮本百合子

分量:約5
書き出し:男にとっても女にとっても結婚がむずかしい時代になって来ている。一般的にいえばこれはきのうきょうの現象ではなくて、この十年ぐらいの間にだんだんたかまって来ていることなのだが、この頃の事情には戦争を中心として複雑な困難性が加って来ている。そしてその新たな困難さの性質は、経済上の面では男にも重くかかっているが、対手の選択という点で女の方がはるかに深刻な困難に面していると思われる。そこには、常識で女の婚期...
更新日: 2018/08/18
99398b1f790bさんの感想

この作品は、男性と女性で読後の感想が大きく異なるのではないかと感じた。男性側の求めるものは理想論に近いようなもので、反対に女性側は現実を見ていると思った。約80年前にこのような考えがあったことに大変驚いている。

更新日: 2018/06/04
f3902c5c5bb3さんの感想

第二次世界大戦前夜の若者の結婚感について書いた文章で、現代にも通じるところがあると思いました。 要するに相手の条件を望むより自分自身を高め、生活のために結婚するのではなく、愛のために結婚した方がいいということかと感じました。