「隣室の客」の感想
隣室の客
りんしつのきゃく
初出:「ホトトギス」1910(明治43)年9月号

長塚節

分量:約80
書き出し:一私は品行方正な人間として周囲から待遇されて居る。私が此所にいふやうな秘密を打ち明けても私を知つて居る人の幾分は容易に信じないであらうと思はれる。秘密には罪悪が附随して居る。私がなぜそれを何時までも匿して居ないかといふのに、人は他人の秘密を発くことを痛快とすると同時に自分の隠事をもむき出して見たいやうな心持になることがある。そこには又微かな興味が伴ふのである。私は山に遠い平野の一部で、利根川の北に...
更新日: 2022/04/12
19双之川喜41さんの感想

 男は 夜這いのようなことをして 女をものにする。 前半の 心理描写を 退屈と感じてしまう人は いるかもしれない。 漁村の宿屋に逗留して しきりに 隣室の女を気にする。 海辺の活写には 素晴らしさが みなぎると感じた。