「貧乏一期、二期、三期」の感想
貧乏一期、二期、三期
びんぼういっき、にき、さんき

わが落魄の記

わがらくはくのき

直木三十五

分量:約14
書き出し:第一期僕は、僕の母の胎内にゐるとき、お臍《へそ》の穴から、僕の生れる家《うち》の中を、覗いてみて、「こいつは、いけねえ」と、思つた。頭の禿げかゝつた親爺と、それに相当した婆《ばゝ》とが、薄暗くつて、小汚く、恐ろしく小さい家の中に、坐つてゐるのである。だが、神様から、こゝへ生れて出ろと、云はれたのだから、「仕方がねえや」と、覚悟をしたが、その時から、貧乏には慣れてゐる。僕の母親は東京にゐるが、父は、...
更新日: 2017/01/12
b9ef941530ccさんの感想

直木三十五の貧乏生まれの貧乏育ち、貧乏生活には慣れっこだが、貧乏で泣くことはないが、菊池寛に助けられた時は泣いた。直木三十五は貧乏には強い。