「窮死」の感想
窮死
きゅうし
初出:「文芸倶楽部」1907(明治40)年5月

国木田独歩

分量:約17
書き出し:九段坂の最寄《もより》にけちなめし屋がある。春の末の夕暮れに一人《ひとり》の男が大儀そうに敷居をまたげた。すでに三人の客がある。まだランプをつけないので薄暗い土間に居並ぶ人影もおぼろである。先客の三人も今来た一人も、みな土方か立ちんぼうぐらいのごく下等な労働者である。よほど都合のいい日でないと白馬《どぶろく》もろくろくは飲めない仲間らしい。けれどもせんの三人は、いくらかよかったと見えて、思い思いに...
更新日: 2018/08/07
いちにいさんの感想

下級労働者の話 苦手な分野だ。 その日暮らしの生活 自分も失業したら他人事ではない 文公は12才から浮浪少年?だった、とある。 生まれながらにしてホームレスとは何故なんだろう? 親、兄弟?死別か? 新婚で子どもが生れたての時期に親が失業、離婚、死別、病気あるいはギャンブル、借金。 親類縁者にたらい回しにされるケース。 現実にあるのだろうが、小説の中のフィクションであって欲しい! 悲しすぎるし怖すぎる。

更新日: 2016/09/24
芦屋のまーちゃんさんの感想

独歩もこんなプロレタリアート的作品を書くんですね! 衣・食・住の衣はボロボロで食は今日を生きるのがギリギリで住などない。 病気などしようものなら死に直結する。そんな生活が実際あるのでしょうか?想像できません。いっそ刑務所の方が雨風は物理的には防げる。 “

更新日: 2016/09/17
92eb88803a56さんの感想

哀しい人生だな