「親鸞」の感想
親鸞
しんらん
初出:「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月

吉川英治

分量:約1608
書き出し:序歎異鈔《たんいしょう》旅にもち来て虫の声——わたくしの旧《ふる》い拙《まず》い句である。こんな月並に耽《ふけ》っていた青年ごろから、自分の思索にはおぼろげながら親鸞《しんらん》がすでにあった。親鸞の教義を味解《みかい》してというよりも——親鸞自身が告白している死ぬまで愚痴鈍根《ぐちどんこん》のたちきれない人間として彼が——直ちに好きだったのである。とかくわたくし達には正直に人へも対世間的にも見せ...
更新日: 2023/03/09
5f7eafe4a469さんの感想

清々しい気持ちになりました。本当の幸せはここにある、ということを教えてもらった思いがいたします。日本人の良さの秘密は、このようなところにも原因があったのかと、しみじみ感じいりました。 「端的に言って、幸せ」の名台詞を残されたルリさんや、近隣の某国の皆様にもぜひ読んでいただきたい名作です 人にやさしくあろう そう私も心がけます そのような気持ちになる作品に御座いました