「少年の悲哀」の感想
少年の悲哀
こどものかなしみ

国木田独歩

分量:約15
書き出し:少年《こども》の歓喜《よろこび》が詩であるならば、少年《こども》の悲哀《かなしみ》もまた詩である。自然の心に宿る歓喜《よろこび》にしてもし歌うべくんば、自然の心にささやく悲哀《かなしみ》もまた歌うべきであろう。ともかく、僕は僕の少年《こども》の時の悲哀《かなしみ》の一ツを語ってみようと思うのである。(と一人の男が話しだした。)※僕は八つの時から十五の時まで叔父《おじ》の家で育ったので、そのころ、僕...
更新日: 2023/03/18
94d35c46dcf7さんの感想

独歩の文章の美しさが、短編のこの小説に独自の美しさを与えていると思う。 物語の幻想的な展開の面白さとひとのおもいの熱さとがあいまって1つにまとまり、光を放っている眩しい小説だと思った。

更新日: 2022/05/07
阿波のケンさんさんの感想

年上の女は別れた弟と我が身の行末を思い涙に暮れる。少年はそれを思いながら春の夜の夢心地に思う。乗る小舟が哀れを誘う。