雙喜 昔の 少年雑誌には 付録として 紙製の 幻灯器が 付くことが あったので おさない ながら 上手く 出来たり できなかったりで 悪戦苦闘して 形が ととのうと なんとも 嬉しく 感じたのを いまだに 思い出す。箱に 穴だけ 開けて いわゆる 箱穴カメラ 外の 景色を 映して 無邪気に 悦ぶ ことも あった。映画は 創成期から 各方面に 与えた 影響は 多大なものが あると感じた。著者から 見れば 歯がゆい ところが 見逃せない 要求水準が 高いけど この頃は かなり 高みに 達したのではなかろうか。
子供ながらに幻灯機を作ろうと試行錯誤する思い出を羨ましく思った。
すごいですね、フランス映画の予測とか。
寺田寅彦がこの随筆のなかで、将来、映画が向かうべき理想的な姿として幾つか挙げた中で、ある程度実現できたかなと思えるのは、アニメーションぐらいかも。 寺田寅彦が理想的な映画として位置づけているのは、作為を廃し自然環境を十分に取り入れたドキュメンタリー映画とか、そうした要素を兼ね備えた劇映画ということになりそうだが、特に日本で作られている映画の現状から言えば、その理想像からは大きく逸脱し、むしろ、危惧した通りの衰弱の途をひた走っているように思える。 この随筆で寺田寅彦が書いている映画の理想を実現できた監督というなら、テレンス·マリックが思い当たるくらいだ。