「田舎の新春」の感想
田舎の新春
いなかのしんしゅん
横瀬夜雨
分量:約5分
書き出し:
田舍の正月は今でも舊だから都會の正月より一月以上後れる。田舍だけに都會人の知らない面白い正月行事があるのだが、年と共に頽れてゆくのもあるから、その三四を抄録してみやう。三ヶ日の珍風習舊正月の三日間、餅を搗いても※をつくらぬ家がある。いかなる理由であるか明瞭ではないけれど、その三日間餅を納豆や鹽鮭で喰べ、四日目に至つてはじめて※をつくる。所謂「家風」であるが,おそらく昔の貧困時代をしのぶ、年のはじめ...
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更新日: 2020/12/04
19双之川喜41さんの感想
塩鮭の頭を 細に切って 酢漬けにする。 私も子供の頃 あの軟骨を カリカリと かじるのが好きだった。 極貧の頃 を 忘れないために 雪隠にこもって 塩きな粉餅を 食する話は 痛いと感じた。
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