「みさごの鮨」の感想
みさごの鮨
みさごのすし

泉鏡花

分量:約71
書き出し:一「旦那《だんな》さん、旦那さん。」目と鼻の前《さき》に居ながら、大きな声で女中が呼ぶのに、つい箸《はし》の手をとめた痩形《やせがた》の、年配で——浴衣に貸広袖《かしどてら》を重ねたが——人品のいい客が、「ああ、何だい。」「どうだね、おいしいかね。」と額で顔を見て、その女中はきょろりとしている。客は余り唐突《だしぬけ》なのに驚いたようだった。——少い経験にしろ、数の場合にしろ、旅籠《はたご》でも料...
更新日: 2022/03/11
19双之川喜41さんの感想

 笑い声が これだけ 延々と続く小説は 今までに 読んだことがない。 温泉宿を訪れた男の話しは 宿の御手伝いさん逹の描写も あいまって 職人芸を 彷彿とさせると感じた。