「半島一奇抄」の感想
半島一奇抄
はんとういっきしょう

泉鏡花

分量:約40
書き出し:「やあ、しばらく。」記者が掛けた声に、思わず力が入って、運転手がはたと自動車を留めた。……実は相乗《あいのり》して席を並べた、修善寺の旅館の主人の談話を、ふと遮った調子がはずんで高かったためである。「いや、構わず……どうぞ。」振向いた運転手に、記者がちょっとてれながら云ったので、自動車はそのまま一軋《ひときし》りして進んだ。沼津に向って、浦々の春遅き景色を馳《はし》らせる、……土地の人は(みっと)...
更新日: 2022/04/18
19双之川喜41さんの感想

 およそ百年ほど前の  伊豆半島 の自動車旅行の 話しであるけど  同乗した 土地の 人たちの  妖し話などもあり 虚実(きょじつ)を 織り交ぜてある。狸が 竹に籠(こも)るなどは 眉唾(まゆつば)ものであろうと感じた。