「草迷宮」の感想
草迷宮
くさめいきゅう

泉鏡花

分量:約227
書き出し:向うの小沢に蛇《じゃ》が立って、八幡《はちまん》長者の、おと娘、よくも立ったり、巧んだり。手には二本の珠《たま》を持ち、足には黄金《こがね》の靴を穿《は》き、ああよべ、こうよべと云いながら、山くれ野くれ行ったれば…………一三浦の大崩壊《おおくずれ》を、魔所だと云う。葉山一帯の海岸を屏風《びょうぶ》で劃《くぎ》った、桜山の裾《すそ》が、見も馴《な》れぬ獣《けもの》のごとく、洋《わだつみ》へ躍込んだ、...
更新日: 2021/08/12
19双之川喜41さんの感想

 何かを 調べに 確かめにくるという 導入部は「夜叉ヶ池」に似ており あとは 勝手に虚実の間を 駆け巡るので 読み手は 呆気にとられる。 それが 楽しめれば 読者の勝ちとなる と想った。

更新日: 2017/08/04
3be6efe170a2さんの感想

短い本筋を受け皿とした怪異譚のてんこ盛り。漫画に例えるならストーリーよりも美麗な絵を楽しむ作品だと思う。嘉吉にもっと活躍して欲しかったなあ。