「歌行灯」の感想
歌行灯
うたあんどん

泉鏡花

分量:約114
書き出し:一宮重《みやしげ》大根のふとしく立てし宮柱は、ふろふきの熱田の神のみそなわす、七里のわたし浪《なみ》ゆたかにして、来往の渡船難なく桑名につきたる悦《よろこ》びのあまり……と口誦《くちずさ》むように独言《ひとりごと》の、膝栗毛《ひざくりげ》五編の上の読初め、霜月十日あまりの初夜。中空《なかぞら》は冴切《さえき》って、星が水垢離《みずごり》取りそうな月明《つきあかり》に、踏切の桟橋を渡る影高く、灯《と...
更新日: 2020/12/04
19双之川喜41さんの感想

 素養がないせいもあって 謡い▫鼓▫舞の描写が楽しめない。 類の少ない作品なのに 残念であると感じた。

更新日: 2017/04/11
3be6efe170a2さんの感想

とっっても面白かった! 二本の、いや細いのも入れると三本の糸がより合わさるような展開がドラマチックな物語。 凸凹コンビと思えた二人の旅人の、正体を明かしてからの格好良さと言ったら無い。終盤の絢爛に絢爛を重ねたような調子が、鏡花先生、気持ち良さそうだなあ。