「読書弁」の感想
読書弁
どくしょべん

正岡子規

分量:約13
書き出し:大凡一個の人間の慾には一定の分量ある者と思はる。例へば甲なる者の慾心は百斤あるものならば、常に此分量を限りとして百斤より増すこともなく又減ずることなし。併し慾には種類ありて食慾色慾等五官の慾を初めとして無形の名誉に至るまで千差万別あることなるが、其各種の慾心には消長盛衰あれども其総体の分量は固より百斤ならば百斤の外に出づることなし。各人の分量を比較して相同じきや、又多くは相異なる者なるや、未だ断定...
更新日: 2018/08/27
いちにいさんの感想

人間の欲は一定量決まっている、という。 例えば、 食欲を増やすには、色欲を減らす必要がある。その逆も真なり。 欲の中には、読書欲も含まれる。 正岡氏は読書欲を減らすことはできない。1日足りとも、書物を読まぬ日はない。 何の欲なら捨てられるか? 私は、それほど読書を重要視できない。なぜなら、次にいう欲が勝るからだ。 食欲、性欲、健康欲、金欲、放蕩欲、物欲、愛欲、自由欲、名誉欲