「日本国民の文化的素質」の感想
日本国民の文化的素質
にほんこくみんのぶんかてきそしつ
初出:「日本及日本人 第百八十三號、第百八十四號」1929(昭和4)年8月15日、9月1日

内藤湖南

分量:約32
書き出し:今日申します演題は「日本國民の文化的素質」斯う云ふ風な事を申上げることに致しましたのですが、私は此の問題は前から種々考へて居りますけれども、もう少し悠り考へを纏めようと思ひまして、今日迄何處でも之に就いて講演したこともありません。此の中の極一部分の事に就ては、多少言つたことはありますけれども、大體此の問題に就いては講演したことはありません、勿論まだ私の考へも十分はつきり纏まつて居ないのであります。...
更新日: 2016/12/28
b9ef941530ccさんの感想

内藤湖南の日本国民の文化的素質は、シナやインドや西洋から伝わった、特にシナの文化をよく伝授していた。シナでは失われた物も、朝廷では、戦乱暗黒時代でも、よく伝授されて残っている。シナやインドや古代ギリシャやローマには目録学が出来ており、優れた文化と言える。日本は古典を保存伝授していた。兵法に関しては不得意であったが、武士たちが残している。日本は独自の文化を産み出し、文化を保存伝授する民族である。