「七階の運動」の感想
七階の運動
ななかいのうんどう
初出:「文藝時代」1927(昭和2)年9月1日発行、第5年第9号

横光利一

分量:約16
書き出し:今日は昨日の続きである。エレベーターは吐瀉を続けた。チヨコレートの中へ飛び込む女。靴下の中へ潜つた女。ロープモンタントにオペラパツク。パラソルの垣の中から顔を出したのは能子である。コンパクトの中の懐中鏡。石鹸の土手に続いた帽子の柱。ステツキの林をとり巻いた羽根枕、香水の山の中で競子は朝から放蕩した。人波は財布とナイフの中を奥へ奥へと流れて行く。缶詰の谷と靴の崖。リボンとレースが花の中へ登つてゐる。...
更新日: 2022/03/03
19双之川喜41さんの感想

 昭和初期の話なので 成り立つのだろう。 現代だったら パワハラ▫セクハラ ということに なってしまう。 通勤の混雑の描写に  詩情を込めているけど  今までは そんな人は ほとんど いないだろう。 詩味 というものは 相対的であることを  気づかせてくれると感じた。

更新日: 2016/03/05
7b24beb875ccさんの感想

一回読んだだけでは意味がわからない。デパートの持ち主が資本家で女性従業員が労働者という構図なのだろう。資本家が金をバラまき肉体を買う。デパガは商品を売るが、経営者にとっては彼女等が商品なのだ!