「こがね丸」の感想
こがね丸
こがねまる

巌谷小波

分量:約108
書き出し:少年文学序奇獄小説に読む人の胸のみ傷《いた》めむとする世に、一巻の穉《おさな》物語を著す。これも人|真似《まね》せぬ一流のこころなるべし。欧羅巴《ヨーロッパ》の穉物語も多くは波斯《ペルシア》の鸚鵡冊子《おうむさっし》より伝はり、その本源は印度の古文にありといへば、東洋は実にこの可愛らしき詩形の家元なり。あはれ、ここに染出す新|暖簾《のれん》、本家再興の大望を達して、子々孫々までも巻をかさねて栄へよ...
更新日: 2025/07/06
艚埜臚羇1941さんの感想

  明治のころの 児童文学は 格調高く 浅学非才の輩に とっては 読み下すのに 往生した。みなしご 犬の 小金丸が 牛乳を 愛飲した ためか 骨格 頑丈な たのもしい 成犬に 育っていく 話しである。童話を 読みつつ 漢文の 授業を 想起する など 特別の 体験 ではあると 感じられる。こがね丸は 漁船では ありません。念のため 付記 します。

更新日: 2017/05/01
f3a4640540e4さんの感想

児童文学としては、ルビもきちんとふってあってテンポ良く読める作品かなと思いました。小金丸か成長して、一匹前の犬に成長していくストーリーがとてもおもしかったです。