死んだ人間は何もできないが、生きている人間は、死んだ人間が、色々なことをすると、信じられている。それが怖いね。
重罪を犯した遊女が 刑の 執行を 桜の花が咲くまで 待ってくれと言うので その通りにしたけれど 未練が残ったらしく 若い独身の侍の家に 現れる。 侍は女に 何かしたわけでもないのに そんなふうになってしまうなんて いくら妖しの物語でも 理不尽だと思ってしまった。
独身の若侍がトントン拍子に美女とイイ関係になり、実は妖しであったというお約束のストーリーだが、救いの無い結末が何とも言えない余韻をひく。文章が美しいだけに怖さが引き立つ。
桜の下で会った女助けて関係を持ったが、女はなかなか起きて来ない。確かめるとそれは死罪になった女の首であった。 そのまま男は発狂してしまう。 物語だから読めるけど実際に朝起きて、恋人や妻が血だらけの首だけになってたらかなり怖い!