「尼になった老婆」の感想
尼になった老婆
あまになったろうば

田中貢太郎

分量:約6
書き出し:なむあみだぶ、なむあみだぶ、こんなことを口にするのは、罪深い業でございますが、門跡様の御下向に就いて思い出しましたから、ちょっと申します。その時は手前もまだ独身で、棒手振《ぼてふり》を渡世にしておりました時のことでございますから、さあ、文政の二三年、いや、もうすこし後でございましたかな、東本願寺の門跡様が久かたぶりで御下向遊ばすと云うことになりますと、江戸は申すに及ばず、近郷近在にかけて、それはも...
更新日: 2021/09/25
decc031a3fabさんの感想

笑い話と取るか、集団ヒステリーと取るか。だが周りに誰も居なくなった後の老婆が、ただ頭痛いだけとは意外にならず、本当に尼さんになるキッカケになったりしてな。

更新日: 2021/07/04
a1129a120093さんの感想

因果応報とはまさにこの事かと。人の怖さにゾクリとした。 同じ出来事もどのような位置、立場で見るかで異なる。そして人の想いは時に他者を苦しめる事も厭わない。

更新日: 2017/07/31
9faefe98cbdeさんの感想

自業自得にしても最後が恐ろしかった。何かを盲目的に信じるのは危険なことだと思った。

更新日: 2016/12/07
bdd53005a915さんの感想

信仰。 正義道理はカゴの中。 懐疑抗議は稚児の夢。