「戯作三昧」の感想
戯作三昧
げさくざんまい
初出:「大阪毎日新聞」1917(大正6)年11月

芥川竜之介

分量:約56
書き出し:一天保二年九月の或午前である。神田同朋町《かんだどうぼうちやう》の銭湯《せんたう》松の湯では、朝から不相変《あひかはらず》客が多かつた。式亭三馬《しきていさんば》が何年か前に出版した滑稽本の中で、「神祇《じんぎ》、釈教《しやくけう》、恋、無常、みないりごみの浮世風呂《うきよぶろ》」と云つた光景は、今もその頃と変りはない。風呂の中で歌祭文《うたざいもん》を唄つてゐる嚊《かかあ》たばね、上り場で手拭を...
更新日: 2024/04/23
19双之川喜41さんの感想

 気分転換に ふと 入った 神田の銭湯 松の湯で 馬琴(ばきん)は すが目の男が 聞こえよがしに 馬琴の作品を 罵倒(ばとう)するのが 聞くともなく 耳に入る。男いわく 「焼き直しでげす。二番煎じ。」言うことが 的を射ているので 余計 辛く感じる。版元は 次郎吉を 書くようにと 執拗に 攻め立てる。女房は 金にもならないのにと 陰口を叩く。馬琴は 三方から 攻め立てられても めげないのには 感心する。

更新日: 2016/10/30
6187397b10e3さんの感想

フィナーレに向けて段々明るい気持ちになりました。