「点心」の感想
点心
てんしん

芥川竜之介

分量:約24
書き出し:御降《おさが》り今日《けふ》は御降《おさが》りである。尤《もつと》も歳事記《さいじき》を検《しら》べて見たら、二日《ふつか》は御降りと云はぬかも知れぬ。が蓬莱《ほうらい》を飾つた二階にゐれば、やはり心もちは御降りである。下では赤ん坊が泣き続けてゐる。舌に腫物《はれもの》が出来たと云ふが、鵞口瘡《がこうそう》にでもならねば好《よ》い。ぢつと炬燵《こたつ》に当りながら、「つづらふみ」を読んでゐても、心...
更新日: 2021/01/13
19双之川喜41さんの感想

 食い物の話ではなくて いろいろな断章を集めたくらいの 意である。 ビアスの話しは 翻訳物が まだ出ていない頃が あったんだと 新鮮に感じた。 子守りが 蓮で日陰をつくりつつ すれ違ったようすは 心に残ると感じた。