「イズムと云ふ語の意味次第」の感想
イズムと云ふ語の意味次第
イズムというごのいみしだい

芥川竜之介

分量:約2
書き出し:イズムを持つ必要があるかどうか。かう云ふ問題が出たのですが、実を云ふと、私《わたし》は生憎《あいにく》この問題に大分《だいぶ》関係のありさうな岩野泡鳴《いはのはうめい》氏の論文なるものを読んでゐません。だからそれに対する私の答も、幾分|新潮《しんてう》記者なり読者なりの考と、焦点が合はないだらうと思ひます。実を云ふとこの問題の性質が、私にはよくのみこめません。イズムと云ふ意味や必要と云ふ意味が、考...
更新日: 2022/10/09
鍋焼きうどんさんの感想

人間は生来のイズムというものは持っていないもの。色んな情報に影響されてイズム的なものを獲得する。それは生涯固定したものではなく、時機に応じて変節していく。一生涯一つのイズムを貫徹する人は信念の人なのかもしれないし、柔軟性を無くした筋肉のような人なのかもしれない。