「一つの作が出来上るまで」の感想
一つの作が出来上るまで
ひとつのさくができあがるまで

――「枯野抄」――「奉教人の死」――

――「かれのしょう」――「ほうきょうにんのし」――

芥川竜之介

分量:約5
書き出し:或る一つの作品を書かうと思つて、それが色々の径路を辿《たど》つてから出来上がる場合と、直ぐ初めの計画通りに書き上がる場合とがある。例へば最初は土瓶《どびん》を書かうと思つてゐて、それが何時《いつ》の間《ま》にか鉄瓶に出来上がることもあり、又初めから土瓶を書かうと思ふと土瓶がそのまま出来上がることもある。その土瓶にしても蔓《つる》を籐《とう》にしようと思つてゐたのが竹になつたりすることもある。私《わ...
更新日: 2020/11/27
19双之川喜41さんの感想

 巧いこと 言うもんだ。 「馬を書こうと思ったのが馬蝿(あぶ)になったことはない」 構想が 少し変わることはあるが 大きく変わることはないの 意であろう。 理解が 深まるようにも感じた。