「ハルピンの一夜」の感想
ハルピンの一夜
ハルピンのいちや

南部修太郎

分量:約38
書き出し:頭の禿げた、うす穢いフロツク姿の老人の指揮者《コンダクタア》がひよいと立ち上つて指揮棒を振ると、何回目かの、相變らず下品な調子のフオツクス・トロツトが演奏團席《ジヤズ・バンド》の方で始まつた。落ちぶれ貴族の息子とでも云ひさうな若いロシヤ人、眼の動かし方に厭味のある、會社の書記風のイギリス人、髪の毛を妙に凝つた仕方に縮らせたアメリカ人の下士官、金儲けにぬけめのなささうな、商人らしい中年のフランス人、...
更新日: 2022/04/29
7790bebd7327さんの感想

どこか艶っぽさを感じる文章に引き込まれていくうちに、悲しい実状を突きつけてくる。考えさせられる作品。 糸で操られているよう

更新日: 2020/04/24
19双之川喜41さんの感想

 レーニンのせいで  生活が悪くなったと愚痴る 街の女についていったら  なんと 隣室には女の 病身の亭主が  臥せっていた 。 いくらなんでも やる気をなくした 男は  数枚の 札を女に渡して 立ち去る。 働かざる者も  食っていくのだと 感じた。

更新日: 2017/05/29
456e94a2268cさんの感想

さすが南部の代表作とうなずける。冷静な視線で革命後の悲惨さが精細に描写されていて、読後映画を見たような感覚になった。

更新日: 2015/12/17
a98a2cd23bf1さんの感想

歴史が苦手で、時代背景を充分 知らないので これから知ってみようと 思った。興味が湧きました。

更新日: 2015/12/17
b6226aa70d42さんの感想

面白かった。