「鸚鵡」の感想
鸚鵡
おうむ

――大震覚え書の一つ――

――だいしんおぼえがきのひとつ――

芥川竜之介

分量:約4
書き出し:これは御覧の通り覚え書に過ぎない。覚え書を覚え書のまま発表するのは時間の余裕《よゆう》に乏しい為である。或は又その外にも気持の余裕に乏しい為である。しかし覚え書のまま発表することに多少は意味のない訣《わけ》でもない。大正十二年九月十四日記。本所《ほんじよ》横網町《よこあみちやう》に住める一中節《いつちうぶし》の師匠《ししやう》。名は鐘大夫《かねだいふ》。年は六十三歳。十七歳の孫娘と二人暮らしなり。...
更新日: 2023/09/24
鍋焼きうどんさんの感想

覚え書き程度でも掌編の名作にも劣らない力を持つ場合もある。