「雛鳥の夢」の感想
雛鳥の夢
ひなどりのゆめ

素木しづ

分量:約10
書き出し:まち子は焼けるやうに、椽からすべるやうに降りて、高い椽の下の柱の所にわづかばかりの日影を求めて、その中にちいさく佇んだ。そして、いつものやうにうっとりと、明地《あきち》のなかに植ゑた黄色や、赤の小さい瑪瑙のやうなのや、また大きな柿のやうなトマトを親しげに見まもりながら、またいつもの鶏が来てその實をつゝきはしないかと心をくばった。太陽が、頭の上に火のやうに燃えたって、自分の行為のすべてに干渉するやう...
更新日: 2020/09/02
19双之川喜41さんの感想

 北国育ちの娘は 若くして嫁ぎ 南の国で 暮らすことになった。苦心して 育てた トマトを 鶏が狙うので 思わず投げた 礫が 命中してしまい 夫の勤務先に 電話をかけて 皆から 笑われたりする。ユウモアもあり 詩味あふれる 描写と 想った。

更新日: 2016/08/14
f399740ccaf4さんの感想

主人公の女性はこんなに幼くて大丈夫かと心配になった…。