「小説の読者」の感想
小説の読者
しょうせつのどくしゃ

芥川竜之介

分量:約2
書き出し:僕の経験するところによれば、今の小説の読者といふものは、大抵《たいてい》はその小説の筋を読んでゐる。その次ぎには、その小説の中に描《か》かれた生活に憧憬《しようけい》を持つてゐる。これには時々不思議な気持がしないことはない。現に僕の知つてゐる或る人などは随分《ずいぶん》経済的に苦しい暮らしをしてゐながら、富豪や華族ばかり出て来る通俗小説を愛読してゐる。のみならず、この人の生活に近い生活を書いた小説...
更新日: 2022/10/09
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読書の楽しみ方は千差万別。感銘を受けることはその中でも上位にあると僕も思う。