悪魔が人間的な愛を持つという矛盾。人間の中には全く愛の心を持たない冷酷無比な者もいる。どちらが人間的でどちらが悪魔か。また視点を変えれば、一人の人間の中には悪魔が同居しているとも言える。
キリシタンの布教の手練手管は 研究し尽くされたもので純朴な邦人は苦もなくやられた。 で させたくないものほど 堕落させると 説くのは 高等戦術で 逡巡 してみせて真に受けさせると 巧くいったのではと感じた。 同行二人とも 思った。
「………堕落させたくないもの程、益堕落させたいのです。………」 この心理は、小学校時代の男の子が好きな女の子にこそ悪戯をする構図に似ている。逆の感情が出てしまう。不器用なのか照れ屋さんなのか! 本音と建前なら技巧的だが、この悪魔の感情は本能的とでも言おう。 善と悪は紙一重なのだ。 世間には善人しかいないのだ。 しかめっ面してる赤ん坊はいない。 素直で、無垢で笑顔笑顔だけの人間関係は結局成立しない。 殺人の理由が愛していたから
最後まで全く予想できなかったオチの大きな驚きと腑に落ちた感がすごかった。 読後にタイトルを見て、溜息をついてしまった自分にも苦笑い。
硬質の宝石の煌きを感じた。ただ感嘆。
哀しい
まんこがナメたいでしょう
読み手に問を与える文章である。
奥深い、実に。
悪魔の心持ちは片想いのそれのようだ。
素晴らしい。悪魔の恋
織田信長の臣下のバテレンが悪魔を見たという話に材を取る。美しく清らかなものを堕落させたいが堕落させたくない、汚したいが永遠に汚れなきままでいて欲しいと告白し憐れんでくれと言う悪魔。我々も同じだと芥川は締めくくるがなるほどそういうオタクはよく居る。というのは冗談だが、新雪を踏み荒らす快感と同じく一種の支配欲のあらわれでもあるだろう。
相反するものを抱えて生きている訳だ。人間ってのは
反転。 意志の否定。否定の肯定。環状のディストピア。
これは良作だと思う
人間はみんな悪魔だな
人間そのものではないですか。
悪魔ほど人間に近いものはいない
圧巻。
心の陰と陽。 悪魔であっても、たいして人とは変わらないのかもしれない。