「寒山拾得」の感想
寒山拾得
かんざんじっとく

芥川竜之介

分量:約3
書き出し:久しぶりに漱石《そうせき》先生の所へ行つたら、先生は書斎のまん中に坐つて、腕組みをしながら、何か考へてゐた。「先生、どうしました」と云ふと「今、護国寺の三門で、運慶が仁王を刻んでゐるのを見て来た所だよ」と云ふ返事があつた。この忙しい世の中に、運慶なんぞどうでも好いと思つたから、浮かない先生をつかまへて、トルストイとか、ドストエフスキイとか云ふ名前のはいる、六づかしい議論を少しやつた。それから先生の...
更新日: 2022/11/03
鍋焼きうどんさんの感想

隣にいた道具屋らしい男の何気ない教養にニヤリとした。