「商賈聖母」の感想
商賈聖母
しょうこせいぼ

芥川竜之介

分量:約1
書き出し:天草《あまくさ》の原《はら》の城の内曲輪《うちくるわ》。立ち昇る火焔。飛びちがふ矢玉。伏し重《かさ》なつた男女の死骸《しがい》。その中に手を負つた一人の老人。老人は石垣の上に懸けた麻利耶《マリヤ》の画像を仰ぎながら、高声に「はれるや」を唱《とな》へてゐる。忽ち又一発の銃弾《じうだん》。老人はのけざまに仆《たふ》れたぎり、二度と起き上る気色は見えない。白衣の聖母は石垣の上から、黙黙とその姿を見下して...
更新日: 2024/04/08
d_AIRainさんの感想

芥川先生のキリシタン文学の一端