一円本流行の害毒と其裏面談
いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん
分量:約54分
書き出し:著作界の売名家、奇人変人中のニセ悪人雑学大博士外骨先生著近来にない簡潔犀利の力作一円本流行の害毒と其裏面談熱烈の筆痛快の論辛辣と皮肉好謔と善罵拍案拍掌愉絶壮絶溜飲の薬にもなる(一冊定価金タッタ十銭)著者自序本書の著者は彼是と多忙の身であるが、現在の円本流行を黙過すべからざる害毒問題として、天下に吼号し、以て読書界の進展と出版界の転機を促さんとするのである、これがため著者は、円本出版屋の怨恨と憎悪を...