「茶色っぽい町」の感想
茶色っぽい町
ちゃいろっぽいまち
初出:「読売新聞」1925(大正14)年10月26日号

宮本百合子

分量:約11
書き出し:小石川——目白台へ住むようになってから、自然近いので山伏町、神楽坂などへ夜散歩に出かけることが多くなった。元、椿山荘《ちんざんそう》のあった前の通りをずっと、講釈場裏の坂へおり、江戸川橋を彼方に渡って山伏町の通りに出る。そして近頃、その通りのつき当りに、何という医者だったか屋根の上へ、大万燈のように仰山な電飾(イルミネーション)広告をつけたのを遙か中空に見上げながら、だらだら坂をのぼって左、神楽坂...
更新日: 2020/07/27
金木犀の栞さんの感想

当時の文体で語られる当時の光景と、描写から伝わる当時の価値観が興味深かったです。土埃と喧騒が伝わるようなエッセイでした。