最初、文語調に戸惑いましたが読み進むうちに慣れてきます。現代と人の気持ちの有り様は変わらないんだなぁと痛感します。母親・父親の心情が浮き立ってくるほどに伝わってきて、娘を嫁がせた私には一緒に意地悪な婿に腹が立ちました。車夫の男性の気持ちもよくわかります。彼と結ばれていたら・・・余韻の残る忘れらない話
句点は 十数個で 読点は 数知れず。 連綿体というのか 個性的な 文である。 望まれて 嫁いだけど 実家に 愚痴をこぼしに行き 帰途にのりあわせた人力車の車夫が 昔の想いを寄せた人で そのまま わかれる。 情緒溢れると感じた。
家のために健気に尽くす女性像が涙を誘う。明治の色濃く男尊女卑の風潮が残る中で生きる女性の姿が書かれている。
↓お気持ちよくわかります。美しい表現も多いのだけれど、私は休み休みにしか読めないです。時代を考えると女流作家としてとても強い気概をもって取り組んでいたのでしょうね。我々の時代では難解に映ってしまう程。
樋口一葉の十三夜は、やはり、古文調の講釈節がある。江戸時代の文面と変わらぬ書体は、文明開化の現代文学には馴染めない。どうも樋口一葉は面白くないい。
良かった。 場景が目に浮かぶようです。 大好きな作品です。
最終的には彼女はモラハラ夫の元に帰るわけだけど、彼女がこれまでの関係を変えて、強さを持って何とかやっていけるようになるといいなと思った。
事件が起こらない話。