「にごりえ」の感想
にごりえ
にごりえ
初出:「文藝倶樂部第九篇」博文館、1895(明治28)年9月20日

樋口一葉

分量:約53
書き出し:一おい木村さん信《しん》さん寄つてお出よ、お寄りといつたら寄つても宜いではないか、又素通りで二葉《ふたば》やへ行く氣だらう、押かけて行つて引ずつて來るからさう思ひな、ほんとにお湯《ぶう》なら歸りに屹度《きつと》よつてお呉れよ、嘘つ吐きだから何を言ふか知れやしないと店先に立つて馴染らしき突かけ下駄の男をとらへて小言をいふやうな物の言ひぶり、腹も立たずか言譯しながら後刻《のち》に後刻にと行過るあとを、...
更新日: 2024/01/31
95657acce5cfさんの感想

当時の風潮うかがい知れる名著 現代の者には理解不能な、思考や言動がこの当時においてはこれが普通の思考だったのだなと。 細かく心のさまを描写してあり、余韻の残る終わり方もさすがと思う。

更新日: 2021/05/11
8378e37a477fさんの感想

これのどこが名作なのか専門家に聞いてみたい。 お力が主人公なのだろうが1mとて共感も同情も出来なかった。 男に至っては最低であった。 妻と子が被害者。 後味が悪い

更新日: 2019/11/05
19双之川喜41さんの感想

 このような文体で読むと 情緒と雰囲気に充ちた作品だと思い勝ちです。 下降志向の蒲団屋が 遊女に入れあげ 家庭を壊し 女を殺し 切腹して果てると思われる 成り行きです。 家業にちなみ 畳み込まれてしまいました。感心しにくい話と思いました。

更新日: 2017/06/09
b9ef941530ccさんの感想

樋口一葉のにごりえは、これまた古文調の講釈師スタイル。どうも、近代文学の文章としては、馴染めぬ文章。国語の世界では明治の女流作家の名作と樋口一葉を誉めちぐるが、文学が究極味わうもの。読んでもしょうもないなら、下らん駄作以下。エエ加減に専門家の世界での評価でなしに、今、どうなのか、ダラダラと読点ばかりで繋げて、疲れる。学校の作文でこんな書き方したら間違いなく先生に指摘される。文が長すぎる、句点で簡潔に分かりやすく、読みやさすく書きなさいと。

更新日: 2017/04/21
008032603248さんの感想

悲しい