「大つごもり」の感想
大つごもり
おおつごもり

樋口一葉

分量:約26
書き出し:(上)井戸は車にて綱の長さ十二|尋《ひろ》、勝手は北向きにて師走《しはす》の空のから風ひゆう/\と吹ぬきの寒さ、おゝ堪えがたと竈《かまど》の前に火なぶりの一分は一時にのびて、割木《わりき》ほどの事も大臺《おほだい》にして叱りとばさるゝ婢女《はした》の身つらや、はじめ受宿《うけやど》の老媼《おば》さまが言葉には御子樣がたは男女《なんによ》六人、なれども常住内にお出あそばすは御總領と末お二人、少し御新...
更新日: 2019/11/09
19双之川喜41さんの感想

 句点が ほとんど無いので 読みやすいと思う人は あまりいないのでは なかろうか。 饒舌体にも慣れると よいのだろうが。 情緒があり 雰囲気を楽しむ。

更新日: 2019/01/01
ユキナさんの感想

言葉遣いが今と違う上、セリフが区切られていないので少し読みにくく感じたが、心が伝わる美しい文章だった。 お峰が帰宅した場面では、何かあると立ち行かなくなる当時の庶民の暮らしの不安定さがよくわかった。そんな中でもお互いを思いやり、支えあっている姿が悲しかったが心打たれた。特に、お峰が三之助を抱き締めて泣き、三之助は声もなく涙を流す場面は辛く美しいと思った。 対して奉公先の山村家は、芝居見物や綺麗な着物、立派な蔵など、お金はもっている。しかし、家族の心は安らかではないと思う。特に御内儀は、石之助との確執や夫への苛立ちがあり、必ずしも幸せではないと思う。お峰をきつく叱りつけたり、約束を反故にしたりと情に薄いところが強調されていて、嫌な印象の人物だか、情緒不安定でイライラし自ら安らぎを遠ざけているようで、少し可哀想でもある。 石之助は家の者から疎まれていて、家族との絆が深いお峰の姿に心動かされて、わざわざ書き付けをいれてお峰を庇ったのだろうと思う。嫌いな父母への嫌がらせの一環だとしても、お峰にお咎めがなかったのはよかった。罪を憎んで人を憎まずという言葉を思い出した。石之助の動機は、もしかしたら「容貌が申分なしだと、男は直にこれを言ひけり。」かもしれないけど。 最後まで読んで、石之助の真意やお峰家族の今後など、結びの言葉通り「後の事しりたや。」と思った。

更新日: 2017/06/20
b9ef941530ccさんの感想

樋口一葉の大ともごりは、放蕩男の話。これも、古文スタイルで、読みずらい。余計な言葉が多くて訳がわからん。