「うつせみ」の感想
うつせみ
うつせみ
初出:「讀賣新聞」1895(明治28)年8月27~31日

樋口一葉

分量:約21
書き出し:(一)家の間數は三疊敷の玄關までを入れて五間、手狹なれども北南吹とほしの風入りよく、庭は廣々として植込の木立も茂ければ、夏の住居にうつてつけと見えて、場處も小石川の植物園にちかく物靜なれば、少しの不便を疵《きず》にして他には申|旨《むね》のなき貸家ありけり、門の柱に札をはりしより大凡《おほよそ》三月ごしにも成けれど、いまだに住人《すみて》のさだまらで、主なき門の柳のいと、空しくなびくも淋しかりき、...
更新日: 2024/01/31
95657acce5cfさんの感想

心壊れたる娘の鬼気迫る言動がまざまざと見える描写力 それを看護する家族らの焦燥、後悔、回復を願う気持ち 読後のやるせなさが、実に生々しく感じられる怪作

更新日: 2017/06/21
b9ef941530ccさんの感想

樋口一葉のうつせみは、これも、やはり、古文。近代文学とは言わず、近世文学、江戸時代の文学と大差なし。現代口語文と古文の混ぜ合わせ。句読点も中高生の作文の参考、お手本には全くならないい。