凄いタイトルで、しかも、プロレタリア作家の小説ということで大いに期待して読み始めたのだが、あまりの程度の低さにガッカリした。 これではまるで、長谷川伸が書き損じた出来損ないの水っぽいハードボイルド小説だ。 「私は淫売婦の代わりに殉教者を見た」だの 「彼女に被搾取階級の一切の運動を象徴しているように見えた」だの、随分後ろ向きの述懐が多くて、何なんだこれは、と改めて冒頭を見たら、わざわざこんなことが御丁寧にも書かれてあった。 「此作は、名古屋刑務所長、佐藤乙二氏の好意によって産まれ得たことを附記する」だってさ。 やっぱりね、そういうことか、だらしねえ‼️ やれやれ
1912年頃、横浜の中華街裏で出会った一人の哀れな女。 嫌いじゃない。けど自己陶酔感も否めない文章。 プロレタリア要素は取ってつけたようなもので、エログロ趣味が強いと感じた。
深い。。