「淫売婦」の感想
淫売婦
いんばいふ

葉山嘉樹

分量:約37
書き出し:此作は、名古屋刑務所長、佐藤乙二氏の、好意によって産れ得たことを附記す。——一九二三、七、六——一若《も》し私が、次に書きつけて行くようなことを、誰かから、「それは事実かい、それとも幻想かい、一体どっちなんだい?」と訊《たず》ねられるとしても、私はその中のどちらだとも云い切る訳に行かない。私は自分でも此問題、此事件を、十年の間と云うもの、或時はフト「俺も怖《おそ》ろしいことの体験者だなあ」と思った...
更新日: 2022/02/20
cdd6f53e9284さんの感想

凄いタイトルで、しかも、プロレタリア作家の小説ということで大いに期待して読み始めたのだが、あまりの程度の低さにガッカリした。 これではまるで、長谷川伸が書き損じた出来損ないの水っぽいハードボイルド小説だ。 「私は淫売婦の代わりに殉教者を見た」だの 「彼女に被搾取階級の一切の運動を象徴しているように見えた」だの、随分後ろ向きの述懐が多くて、何なんだこれは、と改めて冒頭を見たら、わざわざこんなことが御丁寧にも書かれてあった。 「此作は、名古屋刑務所長、佐藤乙二氏の好意によって産まれ得たことを附記する」だってさ。 やっぱりね、そういうことか、だらしねえ‼️ やれやれ

更新日: 2020/08/05
7431a250e78aさんの感想

1912年頃、横浜の中華街裏で出会った一人の哀れな女。 嫌いじゃない。けど自己陶酔感も否めない文章。 プロレタリア要素は取ってつけたようなもので、エログロ趣味が強いと感じた。

更新日: 2015/12/29
bb14a0ef8b78さんの感想

深い。。