村上春樹が小説の中で歯車を取り上げていた。こういうところがいけすかない。それは置いといて。歌舞伎役者は助かり、小説家は死んだ。歯車が4月で自殺が7月。やべぇ。
友人のすすめで読んでみた。 夜中に読むもんじゃない。悪い夢でも見そう。 それはそれとして、精神的に不安定になったことのある人間は、至るシーンで「あるある〜〜!」となること間違い無し。(当社調べ) 月並みだけど、自分を悩ませる病状をここまでの文学作品に昇華させられるのはやっぱりすごいと思う。才能だなぁ…
病人(現場)を みずして 診断(検証)するなといわれている。 筋という筋はないけど 詩(私)情溢れる。 文を 手がかりにするしかない読み手は 芥川の制御を越える苦しみを 共に 連想し 妄想し 暴走せざるをえない。 最高傑作と思う。
遺作の小説。と言うか、エッセイのような物語。不気味な雰囲気であった。
朔太郎が「歯車」はニーチェの影響を受けた日本人作家の作品だと言うものだから、普段読まぬ長編小説を仕方なく読んだ次第である 残念ながらニーチェを感じることはできなかった それは私がニーチェを理解できてない故なのか、「歯車」を理解できないためなのか、あるいは両方なのか とにかく、そもそもこの作品の題名くらいは知っていたが、プロレタリア文学の一種くらいの認識だったので無理もないのは事実だ 目の裏で何枚もの歯車が回り出すとは精神的にかなり危険な死に至る病だ 自殺を選べたことだけが唯一の救いであろう 芥川が本気で「神は死んだ!」と考え、悪魔に精神を売ったなら、信仰による救いはない ドッペルゲンガーのまま街をさまよい続けただろう
下手なホラーよりよっぽど怖い。 レインコートの幽霊や、透明な歯車が自分の視界にもあらわれそうな気がする。 死につかまえられたくないな。こわい。
息の詰まるような、ひっそりと、けれど確かに何かに追い詰められて喘ぐような不思議な心地にさせられました。真綿で首を絞められる、というのを小説に感じたのは初めてです。 漠然とした、言い様のない何か大きな不安。誰とも共有できない何かを、先生は筆先から流れる命で書き出したのかも知れません。
どんどん読んでしまった。
芥川の遺稿というから、もっと陰鬱かと思っていましたが、文は意外にも軽妙。 芥川の狂気もおどろおどろしいものではないのは彼の個性なのかも知りませんね。 よい作品て、あったと思います。芥川は一説には統合失調症という人もいますが、おそらくうつ病と心身症だったのではと推察します。 どちらにせよつらかったことでしょう。
ずっと暗い雰囲気が漂っている 他の芥川作品を読んでからまた読み直そう
息詰まるような、動悸が高まるような精神の緊張感、弱り果てた独つの才能が、消える間際の蝋燭の火の瞬き なんて書いたら大袈裟なんだろうか、しかしながら最期の最期まで技巧的の極致だ
何を言いたいのか分からずモヤモヤしながら読んだ。wikiで「ストーリーのないストーリー」とあり納得した。鼠小僧の粋はどこにいった…!現実と妄想が交互に襲ってくる。相当病んでたんだろうな…
ラストが衝撃的