「小学生のとき与へられた教訓」の感想
小学生のとき与へられた教訓
しょうがくせいのときあたえられたきょうくん

岡本かの子

分量:約4
書き出し:或る晴れた秋の日、尋常科の三年生であつた私は学校の運動場に高く立つてゐる校旗棒を両手で握つて身をそらし、頭を後へ下げて、丁度逆立したやうになつて空を眺めてみた。すると青空が自分の眼の下に在るやうに見え、まるで、海を覗いてゐる気がした。ところどころに浮んでゐる白雲を海上の泡とも思ふのであつた。面白い事は鳥が逆さになつて飛んで行く、二羽も三羽も白い腹を見せて、ゆつくり飛んで行く。私は飽かずに眺め入つた...
更新日: 2016/11/14
82e3364c206cさんの感想

説教じみた話かと思えばそうではなく、子供時代にキツい叱責を経験した者にとって十分納得し、深く共感する話だった。 また、作者が逆立ちのような姿勢で空を見て、見飽きなかったというところで、懐かしさと微笑ましさを感じた。