従軍したての、まだ所謂『シャバっけ』が抜けていない頃はシナリオ風に書かれていて、現実を見ながら色々考えていらしたのが良くわかります。 検閲があり、手紙には詳細に現状を書くことが出来なかったでしょうし、書けない事で亡くなった原因となる病気になってしまったのは残念です。
『遺稿と戦線便り』本来なら 読むのが辛いはずですが 読むものにユーモアと、未来への可能性を 与えてくれます。 戦地で病気になり 心身ともに弱っているはずなのに 生きることへの息吹、映画を作りたいという情熱が 素人の私にも、じわじわと伝わってきます。
時代を感じる作品