宮本百合子
思想弾圧の中、手枷足枷の中で、自らの思想を苦しみの中発しようともがいた姿がそこにある。恐らくは相当に苦しい本なのだと思う。出来るならこういった本は読まずに通り過ぎたい。しかし、人間が人間として生きたいなら、見たくないものにも目を向けねばならない。自分は心が少し閉じているのかもしれないと今思った。