「ある心の風景」の感想
ある心の風景
あるこころのふうけい
初出:「青空」青空社、1926(大正15)年8月号

梶井基次郎

分量:約19
書き出し:一喬《たかし》は彼の部屋の窓から寝静まった通りに凝視《みい》っていた。起きている窓はなく、深夜の静けさは暈《かさ》となって街燈のぐるりに集まっていた。固い音が時どきするのは突き当っていく黄金虫《ぶんぶん》の音でもあるらしかった。そこは入り込んだ町で、昼間でも人通りは少なく、魚の腹綿《はらわた》や鼠の死骸は幾日も位置を動かなかった。両側の家々はなにか荒廃していた。自然力の風化して行くあとが見えた。紅...
更新日: 2025/04/13
猫のにゃんたろうさんの感想

夜、朝、夜へとの変化。青年の日常と心情。こういう表現は彼の素晴らしさだと思います。

更新日: 2024/08/25
8eb05d040692さんの感想

正直難しかった。

更新日: 2020/11/07
19双之川喜41さんの感想

 筋というほどのものが あるわけではない。 結構 深刻な病を 抱えており 心象風景は陰鬱である。 鋭い感性の 閃きが ときに見てとれ 胸をうつ。

更新日: 2018/10/10
いちにいさんの感想

心の風景、とは何か?何を表しているのか? その答えが分かれば梶井を理解出来るだろう。 心の反対は何か?アントは何か? 心は精神、魂、内面、夢、嘘、脚色、幻、闇、影、憂鬱、病と言い換えられる。 しからば、アントニムは肉体、外面、現実、事実、光、太陽、健全である。 喬が売女を買っているとは!? 性病を移されたか?最悪だ!