著者は体を売る女を性の対象というよりマルクス主義的観点から捉えている。
己につまされますな❗心情がよくわかります。以前団体旅行で外国へ行ったり国内の温泉場にも出掛けたがそこにはきまって色場がありました。何度も誘われましたがこの度に女房の顔が浮かび辞退したことが思い出されます。その金でお土産を買って何も知らない女房は喜んでおりました。欲情を満たすのは一時的なものです。なにも他人のお力添えがたくても成就できます。作者の胸中はもっと深いところにあるのでしょうが、人間として生まれたのてすから獣欲とは違う生き方もあって良いのでは思っているうちに老境を迎えました。
男は 自分の考えや 行動に ついて 誰も見ているわけではないのに 一人赤面する癖があり 何事も決められない性格だと 自分を見ているけど それは売春宿に上がり 金を払って 何もしないで 帰ってくるところにも それと知られる。 鬱屈した心情の 描写が優れていると 感じた。