「蝙蝠」の感想
蝙蝠
こうもり

岡本かの子

分量:約31
書き出し:それはまだ、東京の町々に井戸のある時分のことであつた。これらの井戸は多摩川から上水を木樋でひいたもので、その理由から釣瓶《つるべ》で鮎《あゆ》を汲《く》むなどと都会の俳人の詩的な表現も生れたのであるが、鮎はゐなかつたが小鯉《こごい》や鮒《ふな》や金魚なら、井戸替へのとき、底水を浚《さら》ひ上げる桶《おけ》の中によく発見された。これらは井の底にわく虫を食べさすために、わざと入れて置くさかなであつた。...
更新日: 2022/03/30
19双之川喜41さんの感想

 蝙蝠が 取り持つ縁で 幼なじみ同士が 結婚する。妻は 剥製とされ 今だに残っている 蝙蝠の標本に 見入る。夕暮れ時になると ヒラヒラと 餌を 探しに 出てくる。超音波を発して 飛び回るので 下駄を 投げ上げると 共に 追って 急降下する。今でも 見れる 懐かしい 風景であると 想った。