「汗」の感想
あせ
初出:「週間朝日」1933(昭和8)年5月

岡本かの子

分量:約5
書き出し:——お金が汗をかいたわ。」河内屋の娘の浦子はさういつて松崎の前に掌《てのひら》を開いて見せた。ローマを取巻く丘のやうに程のよい高さで盛り上る肉付きのまん中に一円銀貨の片面が少し曇つて濡《ぬ》れてゐた。浦子はこどものときにひどい脳膜炎を患《わずら》つたため白痴であつた。十九にもなるのに六つ七つの年ごろの智恵しかなかつた。しかし女の発達の力が頭へ向くのをやめて肉体一方にそゝいだためか生れつきの美人の素...
更新日: 2020/11/24
19双之川喜41さんの感想

  知的障害ある 美女の手のひらを ローマを取り囲む 丘に例える。 美女に握られた 一円貨幣が『汗』ばむ。 この描写には 圧倒される。 いまさらながら かの子は名手であることを 想いかえしてしまった。

更新日: 2018/10/16
dc5f588a087aさんの感想

彼は不純だが純粋でもあり。とても人間性のある男だ。

更新日: 2018/09/13
いちにいさんの感想

浦子に会ってみたい! 19歳で美人 おまけに白痴ときている。 婿募集 しかし、皆断念する 松崎以外は 彼が終に浦子と結婚した。 浦子を騙したのか? 否、真摯に浦子に向き合ったのだ! 白痴の彼女に

更新日: 2017/10/24
c6bb9347aef3さんの感想

そんなに面白くない。

更新日: 2017/01/10
katayon81201さんの感想

作中にあるように、時折混じりっけの無い純真さに惹かれる気持ちは痛いほどわかる。

更新日: 2016/11/21
bdd53005a915さんの感想

どこにだって愛を見出すことはできる。それが故に一種の欠落が淡く輝ける優しさを。

更新日: 2016/08/24
a504159c0f43さんの感想

心のキレイさは難しい。

更新日: 2016/06/27
c2b718bd4be9さんの感想

かわいらしさと熱の両方を感じる作品です

更新日: 2016/06/03
caa946496583さんの感想

これは熱く燃える恋愛小説だった

更新日: 2016/03/24
YELLOWテントマンさんの感想

飾人形の純真さ!妻にはこれで十分なのかもしれない。

更新日: 2016/01/04
akiyon8さんの感想

なまめかしさの中にもほっこりする。

更新日: 2015/12/31
奥津棄戸明さんの感想

岡本太郎の母だな。

更新日: 2015/07/21
0e7ae6a93479さんの感想

音読しにくい