「蜂が団子をこしらえる話」の感想
蜂が団子をこしらえる話
はちがだんごをこしらえるはなし
初出:「解放」1921(大正10)年7月

寺田寅彦

分量:約9
書き出し:私の宅の庭の植物は毎年色々な害虫のためにむごたらしく虐待される。せっかく美しく出揃った若葉はいつの間にかわるい昆虫のために食い荒らされる。なかんずくいちばんひどくやられるのは薔薇である。羽根が黒くて腰の黄色い小さな蜂が、柔らかい若芽の茎の中に卵を産みつけると、やがて茎の横腹が竪にはじけ破れて幼虫が生れ出る。これが若葉の縁に鈴成りに黒い頭を並べて、驚くべき食慾をもって瞬く間にあらゆる葉を食い尽さない...
更新日: 2025/10/01
艚埜臚羇1941さんの感想

  寅彦先生 ファーブルに なったのかも しれない。団子を あつらえて 一体 なにに つかうのか 蜂に 聴いて 見ないので わからない。観察眼の 大切な ことを 先生は 語って いるのだろう。文材の 種が 底をついた わけでは ないかなと ふと 感じた。

更新日: 2020/07/24
うさぎ御前さんの感想

題の通り、蜂が毛虫で団子をこしらえる話。ピックアップする事象が的確なのか、教育テレビの10分自然番組を見たような気分になる。